- 消費税の仕組みを知りたい人
- 消費税の計算方法・納税方法を知りたい人
おさる先生!
久々に、コンビニでビックリマンチョコを買ったよ。
それで気になったんだけど、僕がお会計の中で払った消費税を、コンビニ側ではどうやって納税しているの?
ビックリマンチョコとは懐かしいね。
子供の頃スーパーゼウスが欲しくてよく買っていたよ。
本題だけど、コンビニ側で、①ビックリマンチョコを仕入れた時と、②くま君にビックリマンチョコを販売した時の消費税の流れを確認しよう。
うん。
コンビニは、ビックリマンチョコを仕入れた時、商品の代金とともに消費税を支払うことになるよ。
そして、くま君にビックリマンチョコを販売する時は、逆に売価に対応する消費税をコンビニ側は預かることになるんだ。
僕は、220円でビックリマンチョコを買ったからコンビニに20円の消費税を預けているんだね?
そういうことだね。
そして、コンビニがビックリマンチョコを仕入れた価格が110円だとすると、コンビニは10円の消費税をすでに仕入れ先に支払っているんだ。
そうなんだ。
うん。
だから、くま君から預かった20円から仕入れの時にすでに支払っている10円を引いた10円についてコンビニは消費税を国や地方に納めることになるんだ。
そうなんだね。
そして、コンビニでは1年で何回も仕入と販売を繰り返すから、期末時にまとめて国や地方に消費税を納税することになるんだよ。
つまり、仕入と販売の実績を記載した消費税の確定申告書を税務署に提出して、計算した消費税額を納期限(期末日後2カ月以内)までに納めることになるんだよ。
なるほどね。
ちなみに消費税は10%だけど、実は国税部分の7.8%と地方消費税部分の2.2%に分けられるんだ。
また、軽減税率の方は8%だけど、これも国税部分6.24%と地方消費税部分の1.76%に分けられるんだよ。
へー。
じゃあ、国税部分と地方消費税部分は分けて申告書を作って、納税しないといけないの?
いや、国税部分と地方消費税部分をあわせて税務署に申告・納税すれば大丈夫だよ。
申告書も納付書も同じ消費税の確定申告書の中に記載するようになっているから間違えることはないよ。
消費税・地方消費税の計算方法
消費税は国税部分と地方消費税部分に分けられます。
まずは、消費税・地方消費税の簡単な計算方法を見ていきましょう。
なお、消費税の納税額は国税部分の消費税と地方税部分の消費税の合計になります。
【国税部分の消費税の計算方法】
課税期間は、個人事業主の場合は1月1日から12月31日までの1年間で、法人の場合は事業年度(定款に記載されています)です。
【地方税部分の消費税の計算方法】
地方税部分の消費税は2.2%ですが、計算式上は国税部分の消費税額に78分の22を掛けて計算します。
消費税の計算方法の具体例
- くま商店は1個200円(税抜き)のチョコを10個販売している。
なお、チョコは1個100円(税抜き)で仕入れている。
この場合の消費税額の計算をしてください。 - 【解答】
消費税額は100円になります。【解説】
国税部分の消費税額
200円×10個×7.8%―100円×10個×7.8%=78円地方税部分の消費税
78円÷78×22=22円消費税額の合計
78円+22円=100円
消費税・地方消費税の納付方法
消費税の納税額は国税部分の消費税7.8%と、地方税部分の消費税2.2%の合計10%です。
そして、国税部分の消費税と地方税部分の消費税は一括して税務署に納税されます。
つまり、個人事業主や会社が確定申告をして支払っている10%の消費税は、自動的に7.8%分が国へ、2.2%分が都道府県や市区町村へ納められることになります。
あまり知られていませんが、国税部分の消費税と地方税部分の消費税の2つの消費税をまとめて消費税と呼んでいるのですね。