この記事の対象者 所要時間
  • 個人事業者で節税対策全般について知りたい人
  • 節税対策をしてもなぜかお金が減ってしまう人
10分




個人事業者の節税対策のQ&A

突然ですが、問題です。

初めて事業主になる方から最近よく質問されるため、今回の記事にします。

個人事業主が節税対策を行うにはどうしたらよいですか?
必要経費を増やすことです。
必要経費を増やすということは飲み会に行ったりして交際費を増やすことですか?
一応それも業務の一環であるならば正解です。

節税=必要経費を増やすことだが…

個人事業者の税金の計算は、税金=利益(売上ー必要経費)×税率で行われるため、個人事業主が節税対策を行うためには経費を増やすことが必要になります。利益を減らすため売上を減らすことはあまりにナンセンスですし、税率は税務署から決められているため変更できないので当然ですよね。

それでは、節税対策をするために必要経費を増やすにはどうしたらよいでしょうか?個人事業主さんからはこんな回答が良くかえってきます。

  • 飲み会にいきまくる
  • すぐには使わないけどいずれ事業で使用する消耗品を購入する
  • セミナーに参加しまくる
  • 仕事のついでに観光に行く

観光に行く、すぐに使わない消耗品を購入などはかなり際どいとは思いますが、事業に関連するものなら必要経費になると考えられるので、立派な節税対策になることも多いです。

節税しても自営業者の手元にお金が残らなければ意味がない

飲み会にいきまくるのも、仕事ついでに観光にいくことも節税対策になるかもしれません。ただ、よく考えたら節税対策をとって税金を抑えたところで、自分の手元にお金が残らなかったらなんの意味もありません。

節税をしたいあまりにお金がなくなってしまった…なんて事態になったら目も当てられません。

そこで「お金を使わないで」必要経費を作る方法も覚えておこう

節税対策の最終目標は、お金を使わないでも必要経費に算入できる方法を覚えることです。

具体例としてここでは、3つ紹介してみます。

  • 青色申告をして赤字をきちんと繰り越す
  • 青色申告をして青色申告特別控除(65万)を使用する
  • 青色申告をして家族に給料を支払う

青色申告とは税務署に「私は青色申告をします」と紙切れを一枚提出して、きちんと正規の簿記の原則に従って確定申告をした人に与えられる特権のことをいいます。

青色申告をして赤字をきちんと繰り越す

青色申告をすれば、赤字を翌年度以降に繰り越して所得から控除することができます。

事業を始めたばかりや、新規事業を始めると最初のうちは赤字が続くことがよくあります。この時にちゃんと青色申告をしていれば、後で利益が出たときに前の赤字部分を経費として補填できます。

青色申告をして青色申告特別控除(65万)を使用する

青色申告をすれば、無条件に65万円を必要経費として算入できます。

青色申告をして家族に給料を支払う

一般の従業員に給料を支払えば、当然お金はなくなりますが、家族に給料を支払う場合、家族全体のお金は減りませんよね。しかも、家族に支払った給料はきちんと必要経費にできるので節税効果は絶大です。

個人事業主が節税対策する順番は以下の通り

  1. 余計な支出を抑えてお金を自分に残す

    お金が個人事業主自身に残らなければどうしようもないので、節税対策の前に経費削減に努める

  2. 「お金の出ていかない」必要経費をしっかり活用する

    お金が出ていかなければ、手元にお金が残るのでよりベターな節税対策になります。

  3. 「お金の出ていく」必要経費の計上を検討する

    一番良いのは将来の事業の成長に役立つ経費の使い方です。
    仮に必要経費になるようでも、単なる飲み会に行くまくるなどは最終的にお金が減ってしまいますのであまり好ましくはないでしょう。